リネームツール「Reg-Ren」

Ver.1.30

Reg-Ren(Regalar-Expression Renamer)は、正規表現を使ってファイル名を一括変換するツールです。
正規表現はUNIXを使っている人にはお馴染みですが、そうでない人にはちょっと敷居が高いかもしれません。
Reg-Renでは、プリセットという形でよく使うと思われるパターンをあらかじめ登録してあるので、正規表現に馴染みの無い人でも使えます。
正規表現に加えて独自の拡張表現を使う事で、柔軟なリネームをおこなう事が可能です(下の例参照)。

バージョン1.30から、クリップボードにコピーされた文字列に対して置換をおこなう機能を追加しました。
本来の目的から逸脱してるような気もしますが、せっかくなので。

インストール

適当にフォルダを作ってアーカイブファイルを解凍してください。
アンインストールはフォルダごと削除してください。
システムの「SendTo」フォルダにショートカットを作っておくと便利です。

使い方

ログウィンドウの使い方

クリップボード監視ウィンドウの使い方

RegReダウンロード(Download,398K)

正規表現の例

検索パターン 置換パターン 元のファイル名 置換後のファイル名 説明

\[[0-9]+\]

(空白)
abc[1].jpg abc.jpg [数字]を削除
def.jpg
a[11]bc.jpg abc.jpg

\s

-
brown fox.jpg brown-fox.jpg 空白を'-'に変換
02 01 01.jpg 02-01-01.jpg

^(\D*)(\d{1})(\D*)$

\10\2\3
a1.jpg a01.jpg 1桁の数字の直前に'0'を入れる
a10.jpg
1.jpg 01.jpg
([^0-9]*)([0-9]+)$ \10\2 a1.jpg a01.jpg 数字の直前に'0'を入れる
a10.jpg a010.jpg
1.jpg 01.jpg
([0-9]{3})[0-9]+([0-9]{3}) \1\2 123456789.jpg 123789.jpg 6桁より大きい数字があった場合、最初と最後の3つだけを抽出する
123456.jpg
abcdefghi.jpg

foo
bir foo.txt bir.txt "foo"を"bir"に変更
food.bmp bird.bmp

ヒント

プリセットは「pattern.cfg」というファイルに記述されています。
自分で編集する事ができますが、追加、削除する場合は必ず3行(コメント、検索文字、置換文字)を1つの単位としておこなってください。

できない事、注意

著作権その他

履歴

付録:正規表現について

Reg-Renでは,Perl 5 とほぼ同じ構文を使用します。
現在の実装は,Perl 5.005 に対応しています。
そのうち、よく使用すると思われるものを以下に示します。

なお、Reg-Renではデフォルトでは大文字、小文字を区別しません。

メタ文字

^ 対象の先頭
$ 対象の末尾
. 改行文字を除くすべての文字
[ 文字クラスの定義を開始する
] 文字クラスを終了する
| 選択部の先頭
( サブパターンを開始する
(? サブパターンにカウントされないグルーピングを開始する
) サブパターンを終了する
? 0 と 1の限量子
* 0 個以上の限量子
+ 1 個以上の限量子
{ 最小/最大の限量子を開始する
} 最小/最大の限量子を終了する

文字クラス

^  クラスを否定する(^ が最初の文字である場合のみ)
-   文字の範囲を示す
\N(N=1-9) N番目のサブパターンを示す

汎用文字

\d 10進数字
\D  10進数字ではない文字
\s  空白文字
\S  空白文字ではない文字
\w  「単語」となる文字
\W  「単語」とならない文字
\b  単語境界
\B  単語境界ではない
\A  対象の先頭
\Z  対象の末尾または最後の改行文字
\z  対象の末尾

Reg-Ren独自の仕様

置換文字列に '\'を記述すると、連番の指定になります。
'\'の個数が連番の桁数になります。
'\'の個数が数字の桁数より小さい場合は、数字の桁数が優先されます。

ただし、'\'の直後に数字がある場合はサブパターンと見なします。
例)
サブパターン1が"abc"、連番のインデックスが3である時、
「\\\\1」と記述すると結果は「003abc」になります。
「\\\\\123」と記述すると結果は「0003abc23」になります。

同様に、'\'の直後に'd'を記述すると、日付を表わす数字列になります。
例えば、ファイルの日付が「2002/01/02」であれば、"\d"が"20020102"に
変換されます。
また、"\D"は日付と時間を表わす文字列に変換されますが、こちらはあまり使い途はないでしょう。
"\f"はファイルがあるフォルダ名に変換されます(1.11から)。


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