補足マニュアル

このページではマニュアルに詳しく説明できなかった項目について解説します。

動作環境

検索精度の設定

フォルダの一括読み込みについて

パフォーマンスについて

Susieプラグインについて

ミスマッチリストについて

PickPix1 からのデータベース移行について

小ワザ

動作環境

検索精度の設定

PickPixは、2つのアルゴリズムを併用して類似画像の検索をおこないます。したがって、他の同種ソフトのように %単位で、というような単純な設定ではありません。デフォルトの設定でもそこそこの結果が出るとは思いますが、画像の性格に合わせて設定を変える事で、より目的にかなった検索ができます。

ここでは説明を簡単にするために2つのアルゴリズムをそれぞれアルゴリズムAアルゴリズムB呼びます。

フォルダの一括読み込みについて

「File」→「Add Picture from Dir」メニューを選択すると、指定されたフォルダ以下のすべての画像ファイルを読み込みます。ルートフォルダを指定するとディスク全体を丸々読み込んでしまう事になります。
なお、一括読み込みでは「Windows」以下のフォルダは読み込まないようにしています。「デスクトップ」など「Windows」以下のフォルダに画像を置いている場合は、個々にファイルを指定する必要があります。

フォルダ指定のダイアログボックスでは以下のオプションが設定できます。

パフォーマンスについて

類似画像の絞り込みをおこなう場合は、画像数の2乗に比例する時間がかかります。画像数が10倍になると時間は100倍になるわけです。
枚数が多い場合は「Disable Auto Refresh」オプションをチェックしてください。このオプションはデータが変更された場合に必要最小限しか表示を更新しません。この場合は適宜「Refresh」ボタンを押してください(refresh しないと、リストと実際のデータに矛盾が出る場合があります)。
バージョン1.42から、
「Allow Robust Operation」オプションを追加しました。このオプションをオンにすると、画像の絞り込みの最中に通常の操作ができます。ただし、リファレンスリストの更新は継続しているので、操作によってはエラーなどの不具合が発生するかもしれません。PickPixの操作に習熟した上で、ユーザの責任において使用してください。エラーが発生した場合は、念の為にデータベースをセーブした上で再起動してください。明らかにクラッシュを意図したような操作を行なった場合は、多分期待を裏切らないと思います。

なお、スピードは次のようになります。ほとんど影響は無いとは思いますが。

バージョン2.44以降では、プレビュー画像のキャッシュ機能が利用できます。
キャッシュを利用した場合には、一度表示した画像を再表示する場合の速度が早くなります。
ただし、以下のデメリットがありますので、状況に応じてオン/オフを選択して下さい。


バージョン2.51で追加した、同じフォルダにあるファイルを検索の対象から除外するオプションをオンにした場合、極端に速度が落ちます。枚数が多い場合はお薦めしません。

Susieプラグインについて

使用するプラグインによっては、エラーや例外が発生する,場合がありますが、このようなケースに関しては私は対処できませんし、多分プラグインの作者さんも同様だと思います。プラグイン使用の際にはその辺を含みおいた上でお使いください。また、同じ画像フォーマットのプラグインが複数種類ある場合は別のプラグインを試してみてください。

ミスマッチリストについて

PickPixは全く同じ画像だけではなく、類似した画像も探し出す事ができますが、人間の目には全然似てない画像も検出してしまう場合があります。
これが我慢できない時、パソコンを殴りつける、PickPixをハードディスクから消してしまう、私に抗議のメールを出す、といった方法もあるのですが、もっといい方法を用意しました。PickPixに「これは全然似てないから、もうリストに出さないでね」と教えてあげるのです。これがミスマッチリストです。
リファレンスリストとターゲットリスト(複数可)で対象画像を選択し、上部のスピードバーから「Make Mismatch」ボタンを押すか、「Database」メニューから「Make Mismatch」を選択すると、それらの画像はグループ化され、同じグループの画像は類似画像とは見なされません。
ここで一つ制限事項があります。1つの画像は1つのグループにしか入りません。
たとえば、A,B,C3つの画像があったとして、AとB、AとCは似ているけど、BとCは似ていない場合、(A,B)をミスマッチリストに設定したあとで(A,C)をミスマッチリストに設定すると,最初の(A,B)は無効になってしまいます(正確に言うと、AはCと同じグループに入ってしまい、Bは孤立したグループになります。1つだけのグループは意味がありませんが、悪影響もありません。,)。Aをリファレンスリストで選択してBとCを選び、(A,B,C)を一度にミスマッチリストに設定するようにしてください。
厄介なのはA,B,C,D4つの画像があって(A,B,C)と(B,C,D)が似ている場合です。残念ながら、上に書いた仕様のためこの2つのどちらかしかミスマッチリストに登録することはできません。
*バージョン1.43で、登録方法を変更しました。ミスマッチリストに登録しようとした画像がすでにミスマッチリストに入っている場合、ダイアログボックスが表示されます。選択した画像を既存のグループに追加する時は「Add」、新規にグループを作成する場合は「New」、2つのグループをまとめて1つにする場合は「Mix」を選択してください。

なお、画像を再評価した際には、元の画像と差異があった場合はミスマッチリストから自動的に解除されます。

PickPix1 からのデータベース移行について

PickPix1(バージョン1.43以前のPickPix)で作成したデータベースファイルは、そのままPickPix2で読む事ができます。逆に、PickPix1からPickPix2で作成したデータベースを読み込むことはできません。このため、うっかり事故を防ぐためにPickPix2で作成したデータの拡張子は「pd2」にしてください(「pdb」でセーブしようとすると、確認のダイアログボックスが出ます)。なお、拡張子の種類に関係なく、データ形式はPickPix2のものに自動的に変換されます。

PickPix1のデータを読み込んだ場合は、画像ファイルの日付とサイズ情報が含まれていないので、これらの情報を必要とするオペレーションは正しく動作しません。また、リストを選択するだけで「*」マークがついてデータが変更された事になりますが、これは自動的にこれらの情報を収集しているためです。こちらも参照してください。

小ワザ

デフォルトのオプションを設定する
バージョン 2.11 より、標準機能となりました。オプション設定ウィンドウのボタンで、設定および読み込みができます。
PickPix1で作ったデータを読み込んで、すべてのデータに日付情報とサイズ情報を設定したい
「Tool」→「Search Unlinked Data」メニューを実行してください。 ファイルが存在し、データに情報が無ければ自動的に設定します。
エクスプローラからデータベースのダブルクリックで起動
拡張子「.pd2(.pdb)」をPickPixに関連づけてください。
選択した画像を別のアプリケーションで実行したい
リファレンスリストのポップアップメニューで、「Shell」を選択すると、その拡張子に関連付けられたアクションの一覧が表示されるので、選択してください。アプリケーションを実行できます。
ドラッグ&ドロップ
画像ファイルをエクスプローラからドラッグ&ドロップすると、その画像をデータベースに追加できます。フォルダをドロップすると、そのフォルダ以下のすべての画像をデータベースに追加します。


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