クラシカルMIDIのお部屋

なんで「クラシック」じゃなくて、「クラシカル」かというと、古典派(ハイドン、ベートーベン、モーツァルトあたり)じゃないからなんです。まあ、あまり変わらないような気もしますけど。

データは MU-90(XG音源)で作成しています。GS音源で聞くな、とは言いませんが、モジュレーションやベロシティの効き具合、リバーブのかかり具合に結構違いがあるようです。できれば(ソフトウェア)XGでお聞きください。


ブリテン(1913-76) 「シンプル・シンフォニー」
Benjamin Britten 'Symple Symphony'

シンフォニーと言いつつ、弦楽合奏のための曲です。
その名の通り、親しみやすい、かわいい音楽です。作者自身の注釈を記します。
9〜12才の時にこんなメロディを作っていたのですね。天才だぜ。

NOTE 
This 'Simple Symphony ' is entirely based on 
material from works which the composer wrote 
between the ages of nine and twelve. (The actual 
sources are given in footnotes to each movement.) 
Although the development of these themes is in 
many places quite new, there are large stretches of 
the work which are taken bodily from the early 
pieces save for the re-scoring for strings. 
Benjamin Britten

第一楽章「騒々しいブーレ」(1st mov)

第二楽章「ふざけたピチカート」(2nd mov)

第三楽章「感傷的なセレナーデ」(3rd mov)

第四楽章「空騒ぎのフィナーレ」(4th mov)
(テンポが300以上に対応しているシーケンサ/プレイヤーで再生して下さい。)


ジョージ・クラム(1929-)「Dream Images(Love-Death Music)」(マクロコスモス第1巻より第11曲)
George Crumb 'from Makrokosmos'

いわゆる現代音楽ですな。と言っても、聞き易いロマンティックな曲なので、聞いてみてください。
クラムの「マクロコスモス」シリーズは、私の大好きな曲の一つです。私の知っている限りでは、第4巻まで発表されていると思います。
第1巻はピアノソロのための12曲からなる曲集で、各曲にはそれぞれを表わす星座が割り当てられています。第11曲は双子座です。

「Pastrale(from the Kingdom of Atrantis, ca.10,000 B.C.)」(マクロコスモス第1巻より第3曲)

同じく第3曲、牡牛座です。題名のように、牧歌的な響きのする曲です。


スティーブ・ライヒ (1936-)「ピアノ・フェーズ」
Steve Reich 'Piano Phase'

演奏時間は2分少々、データ作成時間は10分くらいです(笑)。
人間が演奏するよりコンピュータでやった方が作者の意図を正しく伝える、という曲も珍しいですね。


宮城 道雄(1894〜1956)「春の海」
Michio Miyagi 'Spring seas'

リンクのページBGM(2000/1/1〜1/16)

日本人なら知らない人はいない、名曲です。ただ、全部を聞いた事のある人はあまりいないのでは、と思います。恥ずかしながら私も今回の打ち込みで初めて全部を通して聞いたのですが、聴けば聴くほど好きになりました。お正月のCMのBGMにしておくには勿体ない曲だと思います。


J.S.バッハ「バディネリ」
J.S.Bach 'Badinerie'

リンクのページBGMで使用(2000/4/6 〜7/11)

バッハの「管弦楽組曲第2番」の最後の曲、「バディネリ」です。冗談、おふざけという意味らしいですが、名前にふさわしい、キュートな曲です。


ラフマニノフ「ヴォカリーズ」
S.Rachmaninov 'Vocalise'

リンクのページBGMで使用(2000/7/11 〜 9/28)

元々はヴォーカル(歌詞はなし)とピアノの為の曲ですが、MIDI向けにアレンジしました。


ドビュッシー「月の光」
C.Debussy 'Clair de lune'

リンクのページBGMで使用(2001/8/21 〜 )

これも元々はピアノの為の曲ですが、MIDI向けにアレンジしました。「ベルガマスク組曲」の中の美しい曲です。
いつきさんの投稿ページ用に作成しました。オリジナルデータはいつきさん作成です。


アンダーソン「そり滑り」
L.Anderson 'Sleigh Ride'

なんか、みんなクリスマス向けにMIDIを作っているので、私も(笑)。
この曲、私は大好きなのですが、クリスマスの定番になったのは比較的最近ですね。
ピアノ譜&大昔に良く聞いた記憶を元にオーケストラにアレンジしました。


ワーグナー「ワルキューレの騎行」
Wagner ''Der ritt der Walkuren"

超名曲ですね。
最もカッコイイ曲の一つではないでしょうか。イケイケドンドン、聞いてて元気が出る曲ですが、勢いだけで地獄まで突っ走りそうな危うさもちょっと感じたりします。
ワルキューレは北欧神話の最高神オーディンの娘たち、戦場で散った英雄の魂をヴァルハラ(戦士の館)へ運ぶとか。
想像図


メンデルスゾーン「真夏の夜の夢」序曲
Mendelssohn "A Midsummer Night's Dream" Overture,Op.21

メンデルスゾーン17歳の時の作品です。
私は近代、現代以外はちょっと苦手なんですけど、たまにはこういう端正で素性のいい曲もいいですね。

注意:
テンポを300近くまで上げているので、プレイヤー/シーケンサによっては正しく再生されません。テンポに制限の無いプレイヤーで再生してください。


ヒンデミット(1895-1963) 「ウェーバーの主題による交響的変容」
Paul Hidemith 'Sinfonische Metamorphosen'

私が最も好きな管弦楽曲です。
作曲の経緯についてはよく知りませんが、まるで作曲科の学生に「作曲はこうやるんじゃ」とでも言ってるような、きっちりした作品です。
いかにもドイツ音楽という感じで、表題性はまったくありません。
しかし、別に堅苦しい訳ではなく、音楽の楽しさが凝縮されているような、音楽を聴く喜び、神髄を味わえるとても面白い曲になっています。
ちなみに、元になったウェーバーの主題がどんなものかについては、私は知りません。昔、何かで読んだような気もしますが、目茶目茶マイナーな曲だったと思います。
とにかく聴いてくれ(笑)。
(こちらに丁寧な解説を発見。トップはここ。Mar.2003)

GS音源でお聞きの方へ:
このデータはXG用に作っています。なるべくGSでも雰囲気が壊れないように留意はしていますが、以下の点に注意して下さい。
・パーカッションのパートで余分な音が鳴る場合があります(一部ドラムマップが異なるため)。
また、sysExで以下のような操作をおこなっています。
・エフェクタはHALL2(大きいホール)
・打楽器の位置は不自然に鳴らない程度に真ん中に集めています。
・イコライザはConcert(クラシック向け)

ついでに注意:
・データ量が多いので、なるべくハードウェア音源、軽いMIDI再生ソフトで聴く事をお薦めします。
・音源によっては、音が割れるかもしれません。
・同時発音数の少ない音源では、音が途切れるかもしれません。50音以上は鳴っているようです。

第一楽章(1st mov)

第二楽章(2nd mov)

第三楽章(3rd mov)

第四楽章(4th mov)


シチェドリン(1932-)「カルメン組曲」
Rodion Schtschedrin 'Carmen-Suite'

ビゼーのカルメンは色々な人が編曲していますが、私はこれが一番好きです。
日本ではあまり知名度は高くありませんが、ロシアの作曲家シチェドリンが弦楽オーケストラと打楽器の為に編曲(というか作曲)したものです。
カルメンだけではなく、「アルルの女」や「美しきパースの娘」などからも題材を得ています。

1 序奏〜2 ダンス
1 Introduction - 2 Dance

3 間奏曲1〜4 衛兵の交替
3 First Intermezzo - 4 Changing of the Guard

5 カルメンの登場とハバネラ
5 Carmen's Entrance and Habanera

6 情景
6 Scene

7 間奏曲2
7 Second Intermezzo

8 ボレロ〜9 闘牛士
8 Bolero-9 Torero

10 闘牛士とカルメン
10 Torero and Carmen

11 アダージョ
11 Adagio

12 占い〜13 フィナーレ
12 Fortune Telling - 13 Finale


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