ここでは、MIDIやプログラム内部に関してのやや詳しい内容について記述します。
MIDI Espressivoはコマンドラインに対応しているので、「*.mid」「*.midi」ファイルを対応付けておくとより便利に使うことができます。また、MIDI Espressivoのアイコンを作成している場合には、アイコンにMIDI ファイルをドラッグ&ドロップできます。
MIDI Espressivoは「Effects」フォルダ以下にあるエフェクトグループ(*.fxg)を検索して、「Effect」メニューに表示します。
「Effects」フォルダの下に階層的にフォルダを作ると、整理がしやすくなります。階層の制限は特にありません(ファイルシステムに依存します)。
また、エフェクトグループは作成した後に場所を移動しても構いませんが、エフェクトグループから参照されるエフェクトエレメント(*.fxl)を移動すると、エフェクトが実行できなくなります。
エフェクトファイルを他の人に配布する場合は、上に書いたようにエフェクトエレメントが作成者と受け取った側で同じフォルダに存在する必要があります。
これを簡単におこなうには2つ方法があります。
1. エフェクトファイルをすべて「Effects」フォルダ直下にベタで置く
2. アーカイブする際にフォルダ構造を含める
1.はもっとも簡単ですが、ファイル数が増えると現実的ではありません。
2.はスマートな方法ですが、解凍側にも若干の知識と注意が必要になります。
もっと簡単にこれをおこなう場合は自動解凍形式のexeファイルにする事をお薦めします。
また、名前を「Effects.exe」にしてMIDI Espressivoをインストールしたフォルダに置くとMIDI
Espressivoが起動時に実行します。
自動的に実行するためには前にインストール済みの「Effects.exe」よりも日付が新しくなっている必要があります。
MIDI Espressivo はデータのチェック/修正機能がありますが、それ以外に暗黙の変換をおこなう場合があります。
現在は、ドラムトラックはチャンネル10固定です。後のバージョンでは sysEx やバンクセレクトを参照してドラムトラックを判断する予定です。ドラムトラックが動作に影響するのは次の場合です。
エフェクトエディタでは、半音<->ベンド値や実時間<->ティックへの変換ができますが、この計算は選択範囲の先頭時点のベンドレンジ/テンポの値を使用します。したがって、選択範囲内にこれらの変更があった場合は正確な変換はできません。
エフェクトエディタの以下の項目は、NRPNを使います。
NRPNはデータの無駄を省く為に、アドレス指定→データ(複数)→ヌルRPNというシーケンスのデータを生成するので、NRPN同士を同し場所に使うと誤動作するおそれがあります。
Filter Cutoff Frequency は、Brightnessと同じです。XGデータの場合はBrightnessを使用して下さい。
Filter Resonance はHarmonic Contentsと同じです。XGデータの場合はHarmonic Contentsを使用して下さい。
HighPass- Filter Cutoff FrequencyはMU-90以降のXG音源にのみ対応しています(XG拡張パラメータ)。
Viblato DepthはデフォルトではModulationと同じです。特に理由が無ければModulationを使用して下さい。
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