フラクタルによる自動作曲プログラム

Chaos von Eschenbach

Chaos von Eschenbachは、マンデルブロー集合の演算ロジックを元に自動作曲をおこなうソフトウェアです。
このソフトは基本的に音楽のルールを知っている訳ではないので、コード進行を持った複雑な曲は作れませんが、これをきっかけにカオスや音階、音律と言うものに興味を持って頂ければと思います。
何よりも楽しんで頂ければいいのですが、ミョ〜に習慣性があるので使いすぎにご注意を(笑)。

*バージョン1.10から、画像のインポートができるようになりました。画像によってはなかなか面白いのができます。また、フラクタル画像と他の画像の違いを調べるのも一興かと思います。

作成までの経緯

元々、私は現代曲、とくにミニマルミュージックは大好きで、学生時代の実験が縁でカオス理論にも結構ハマっていました。
最近、音楽研究所経由で窪田さんのページを見つけ、そこに掲載されていた自動作曲プログラムを動かしてみて結構感動しました。
聞く人によってはデタラメに聞こえるかもしれませんが、ミニマルミュージック大好き人間にとっては素晴らしい音楽なんですね(笑)。
特に、多声化のアイデアは秀逸だと思いました。
で、今MIDI ソフトを開発している事もあって、エンジンの可搬性の検証も兼ねて(ボロボロでしたが)自分でも作ってみる事にしました。

コラム:自動作曲と著作権

自動作曲のしくみ オプションの説明もここに書いています。お読みください。

サンプル

ライヒの「ピアノ・フェーズ」の音階とシンプルな16分音符を使うと クールなミニマルミュージックになります
沖縄音階と沖縄リズムを使い、ちょっと乱暴ですがドラムチャンネルにも音符を割り当てると こうなります。楽器をそれらしくしてちょっとパラメータを変えたのがこちら
中国5音音階音階と中国風リズムを使い、ちょっと乱暴ですがドラムチャンネルにも音符を割り当てると こうなります
半音階と無気味リズムを使いました。乱暴ばっかりですが、ドラムチャンネルを使うと一層緊張が盛り上がりますね。 ホラー音楽の完成です。楽器を増やすと、フリージャズに聞こえないこともないですね。
Dr.Binkey の新しいリズム、「Jingle-Jing-a-ling」を使いました。 Jingle sample

みんなの作品集

ダウンロード(Ver 1.10)
(Download)

For English users:

Chaos von Eschenbach by Dr. Binkey(Mark Brannan)

English Readme translated by Yo Kubota

Dr.Binkeyがまたまた新しいリズムを作ってくれました。何とリズムが170種類以上に!
(New rhythm file)。
by Dr. Binkey(Mark Brannan)
11/2/2002 Update! 518種類に増殖!
オリジナルの音階と互換性のない不具合を修正して貰いました。

お知らせ

1.01に添付の音階データでは、日本の陽音階と陰音階の名前が長すぎて見えないので、変更しました。このため、バージョン1.001以前でこれらの音階を使ってセーブしたソングデータを読み込むと「音階が見つからない」というエラーが出ます。改めて音階を選び直して、セーブしてください。

更新情報

インストール

フォルダを作ってアーカイブの中身を解凍してください。必要であればアイコンの登録等をおこなってください。

使い方

プログラムを起動すると、左のようなメインウィンドウが表示されます。
マンデルブロー集合の描画はシステムのアイドル時間を利用しておこなっていますので、非常に時間がかかります。早く詳細な部分を見たい人は「Draw Now!」ボタンを押してください。
「Always」をチェックすると、常にこのモードで描画します。

中央の長方形はズームエリアです。「Zoom In」ボタンを押すとその範囲にズームインします。
「Zoom Out」を押すと拡大率が1/2になります。

適当に 範囲を決めたら、なるべく絵がごちゃごちゃしている所を選んで、マウスでドラッグしてください。直線が引かれます。
この直線が計算の範囲になります。

*マウスの右クリックによるポップアップメニューで、図形と計算結果の数列をクリップボードにコピーできます。

一番下のパネルについては、自動作曲のしくみをご覧ください。

さて、準備が出来たので「Compose」ボタンを押してください。

コンポーズウィンドウが表示されます。
実線がマンデルブロー集合の「高さ」、破線がメロディを示しています。
左のコンボボックスで音階、右のコンボボックスでリズムが選択できます。
「Play」ボタンで演奏が始まります。

オプションについては、自動作曲のしくみをご覧ください。

オプションを色々変えて、気に入ったのができたら「Save Song」でパラメータの保存ができます。また、「Save MIDI」ボタンでMIDIファイルとして保存できます。

「Part Setup」でパートの設定ができます。最大16パートが使用可能です。

「Device Setup」で使用するMIDIデバイスを選択できます。」

「Note Count」は生成される音符の数、つまり曲の長さを指定します。これを反映させるためには再計算が必要なため、メインウィンドウの「Compose」ボタンを押してください。

バージョン1.10より、画像のインポートができるようになりました。他のツールで画像をクリップボードにコピーして、イメージ上の右クリックで「Import Image」を選択してください。

著作権、その他

既知の不具合



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