リファレンス
用語
MIDI Espressivo で使用する用語を解説します。Windowsの基本的な操作については説明していません。お手持ちのマニュアルを参考にしてください。
- エフェクト
- MIDI Espressivoでは、MIDI イベントを追加、編集、削除するなど一連の編集を自動的におこなう一連の単位を「エフェクト」と呼びます。
エフェクトは、エディタで内容を定義/実行できる「エフェクトエレメント」と、エフェクトエレメントを一つに集めた「エフェクトグループ」に分けられます。
エフェクトエレメントはエディタ内でのみ実行可能ですが、エフェクトグループはメインウィンドウのメニューから実行できます。
このマニュアルではエフェクトエレメントをエディタ内で実行したりエフェクトグループをメニューから実行したりする事を「エフェクトをかける」とか「エフェクトを適用する」などと表現します。
- MIDI
- 音楽の演奏情報をデジタル信号として扱うための規格です。MIDI Espressivo を使用するためには、MIDI
の知識が必要です。
MIDI のデータをファイルに保存するための規格としてSMF(Standard MIDI File Format)がありますが、これも含めてMIDIと総称する事が多いです。
- GM/GS/XG
- MIDI はメーカー間で互換性のある標準規格ですが、言わば文法を決めたようなもので、意味まで決まっていた訳ではありません。例えば、楽器の音色を変更する方法は決まっていますが10番の楽器が何かを決めている訳ではありません。これでは異なる楽器同士の互換性はありません。そこで新たにGM(General
MIDI)という仕様が登場しました。意味を(おおまかにですが)決めた訳です。現在はGMレベル2という改訂版が公開されています。
GMに対し、ローランド社が独自に拡張を加えたものがGS、同じくヤマハ社のものがXGです。どちらもGMの上位互換の規格になっています。
- sysEx
- 「システム・エクスクルーシブ・メッセージ」の略です。GS、XGの独自仕様の部分は、sysExを使っておこないます。
- イベント
- MIDI で扱うデータの単位です。イベントには本来の演奏情報であるMIDI イベントとそれ以外のメタイベントがあります。
- ノート
- 五線譜で表わす一つの音符に相当します。ノートオン(音の開始)とノートオフ(音の終了)の2つのイベントから構成されます。
- ティック
- SFMで扱う時間の最小単位です。1ティックが実時間のどのくらいに相当するかは、分解能とテンポによって決まります。分解能(Time
Base)は、四分音符が何ティックかを定義します。通常は120〜480くらいが使用されます。
- チャンネル
- MIDI規格では、一度に16種類の楽器を操作することが出来ます。つまりケーブルは一本でも、その中には16種類のデータが混在できるということです。この区別をするのがチャンネルと呼ばれる物です。パソコン用の音源は内部的にこの16種類のすべてを持っています。
シーケンサによっては、32チャンネル等をサポートしている物もありますが、これは内部的に2本以上の毛〜するを制御していると考えてよいでしょう。このようなMIDIデータに関しては共通規格は無いので、MIDI
Espressivo ではサポートしていません。
- トラック
- チャンネルと混同するかもしれませんが、演奏データを分割する単位です。すべてのチャンネルを1つのトラックにまとめてもよいし(フォーマット0と言います)、チャンネル1つに1つのトラックを割り当てても、あるいは1つのチャンネルを複数のトラックに分割してもかまいません。例えば、オーケストラの弦楽器を一つのチャンネルで演奏する時、そのチャンネルを5つのトラックに分ける場合などがあります。
- グライド
- ポルタメントタイム(ピッチの時間辺りの変化率)をポルタメントがかかっている間に変化させる事です。アナログシンセの名機、MOOGなどではよく使われたテクニック(らしいですが、私自身は触ったことは無いです)。
メインウィンドウ
メニュー
- 「File」
- Open MIDIファイルを読み込みます。
- Save MIDI ファイルを上書保存します。ただし、未登録バージョンでは「Sample.mid」という固定の名前でセーブします。
- Save As ファイル名を変えて保存します。未登録バージョンでは使用できません。
- Exit プログラムを終了します。
History→Clear All ファイルヒストリーをすべてクリアします。
- History→Optimize History ファイルヒストリーから、存在しないファイルを削除します。存在しないファイルは、リストには表示されません。
- 「Edit」
- Undo 変更を元に戻します。
Make Leading Bar セットアップ情報を入れる為の、空白小節を作成します。
- 「Window」
- Event List イベントリストウィンドウを表示します。
- MIDI Device MIDIデバイスウィンドウを表示します。
- Piano Roll ピアノロールウィンドウを表示します。
- Effect Editor エフェクトエディタを表示します。
- Portament Editor ポルタメントエディタを表示します。
- Trill Editor トリルエディタを表示します。
- SlurBender スラーベンダーを表示します。
- Glissand Editor グリサンドエディタを表示しいます。
- Effect Group Editor エフェクトグループエディタウィンドウを表示します。
- Data Checker データチェッカウィンドウを表示します。
- XG Editor... XGエディタを表示します。
Setup Manager... セットアップマネージャを表示します。
- Option オプションウィンドウを表示します。
- 「Effect」
- インストールされたエフェクトを表示、実行します。
- 「Help」
- About バージョン情報を表示します。
- Help マニュアル(今ご覧になっているもの)を表示します。
- License Info ライセンス情報の表示、レジストをおこないます。
コマンドボタン
トラックウィンドウ
各トラックの名前と小節に含まれるノートの数を示します。また、さまざまな操作はここで選択したものに適用されます。
情報パネル
MIDIファイルの情報を表示します。
- タイトルエディットボックス
- タイトルを編集します。
- コピーライトコンボボックス
- コピーライト情報を表示します。また、コピーライト情報を設定する事もできます。ただし、設定は読み込んだファイルにコピーライト情報が無い場合か、コピーライト情報があらかじめオプションウィンドウで設定した物といっちする場合のみです。簡単に言うと、他人のコピーライトは変更できません。また、変更は登録ユーザのみが可能です。
- Time Base
- 分解能(四分音符当たりのティック数)を表示します。
- Format
- MIDIファイルフォーマットを表示/変更します。
- System
- GM/XG/GSのシステムリセットの有無を表示/設定します。
GMリセットは最低チェックしておく事を推奨します。MIDIでは「曲」という概念は無いため、前に演奏した曲(誰か他の人が作った曲かもしれません)が変更した設定が次の曲(あなたが作った曲)に反映されるため、極端な場合は音が出ない、などという状況が発生します。GMリセットはそのような問題を回避できます。
- 右クリックで出てくるポップアップメニューで、XG/GSのクリアができます。
- Tune
- XG/GSのシステムマスターチューン情報を表示します。単位は、基準音からのセント単位の変位です。
プレイボタン
|
トラックウィンドウで選択した範囲を演奏します。 |
|
演奏を中止します。 |
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全体を演奏します。 |
|
演奏を中止した時点から再開します。 |
チャンネルウィンドウ
MIDIチャンネル情報を表示します。
テンポパネル
テンポを表示/設定します。また、演奏中の小節:拍:ティックを表示します。
ステータスバー
様々なメッセージを表示します。
ポルタメントエディタ
データチェッカ
イベントリストウィンドウ
MIDIデバイスウィンドウ
ピアノロールウィンドウ
オプションウィンドウ
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